猫の言い分
全く内容を知らないまま読んだこの本。
- 作者: アネラ
- 出版社/メーカー: 東邦出版
- 発売日: 2016/01/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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タイトルから想像するに、猫の不満や猫なりの苦労をコミカルに描いているのかと思ったら全然違った。
ハワイに拠点を置くアネラさん(日本人)というアニマルコミュニケーターが、猫の日々の言動の裏にある背景や、本当の想いを通訳してくれることで、猫の問題行動を解決したり、より飼い主との絆を深められていくという。そんな感じの内容。
通訳の手段は本人(猫)じゃなくても、写真でも可能。死んでしまった猫もOK。
このあたりに若干の胡散臭さを感じつつ、半信半疑に読んでいたものの、案外いい話だった。
印象に残っているのはデブと言われ、悲しくなってしまった猫の話。
猫だって、デブと言われれば人間と同じように傷つくのだという。
実家のメタボ猫に言いまくっていた自分に反省。
今後はワガママボディと言ってやろう(・m・)
あとは 飼い主に疎まれ、大して世話もしてもらえなくなってしまった、誰にも懐かない保護猫の話。
懐かない理由は決して元飼い主や人間を恨んでいるわけではなく、自分の存在が迷惑をかけると思い込んでいるから。
誰にも疎まれず、迷惑をかけず、ただ生きたいという思いから、そっと心を閉ざしてしまった猫の話。
やるせない気持ちでいっぱいになった。
猫の言葉が「真実」かどうかを確かめる術はないので、答えはわからないけど、この人のおかげで救われたり、安心したりした人がたくさんいるんだろうなと思った。
もし、うちの猫がしゃべったらなんて言うんだろうか。
不満タラタラ?
それでも知りたいな~、うにとこはだの言い分を。
最近おやつが少ないぞー! そうだそうだー!
せいぜいこんなもんか。